この本は、平綴じなんですが、
ちょっと変わった作りになっとります。
作った本人もかなり実験的だっだんですが、
まあ、ちゃんとした形なったので、
参考までに製作過程を。
ただし、すんごい無駄に手間が掛かるので、
あまりお奨めはできないですが。
| この本はCELESTIAL ROOMSの発行物です。 | ||
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あの海よりも深い藍 | |
| SS-01 | ||
| 2002年8月10日発行 | ||
| A5・62P・コピー・カラーカバー&しおり付 | ||
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この本、装丁は「平綴じ」です。 ただ、「平綴じ本の作り方」で説明している形ではなく、どちらかというと「商業誌のソフトカバー新書」みたいな作りになってます。 |
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そして、「帯以上、カバー以下」なものが巻き付いてます。 (分類としては、一応「カバー」なんですが。) |
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まずは本の本体から。 |
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この本、まず表紙をめくると一面真っ白。 |
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そして遊び紙かと思われる白い紙をもう1枚めくると、ようやく色の付いた遊び紙が出てきます。 |
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なんか妙な作りなんですが、上から見るとこんな風になってます。 表2と表3の部分の紙は1枚の用紙を半分に折って表紙、及び裏表紙の裏に貼り付けてあります。 おまけによく見たら、表紙と裏表紙の紙は1枚じゃなかったりします。 もう、ワケ分かりません。 |
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何故、こんな作りになったかというと、元々買ってあった用紙がA4だったのですが、思いのほかページ数が増え、そのまま二つ折では背表紙の分だけ本文がハミ出すのが明らかになったのです。 用紙はこれを使いたいし、じゃ、何かいい方法はないかと考えた挙句出てきたものが、この形だったと。 |
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なので、表紙部分の用紙はこんな風になってます。 表紙+背表紙+裏表紙ちょっとだけ。 ですから、裏表紙の用紙はその分、幅が小さくしてあります。 つまり、表紙&裏表紙を作るのに、2枚の紙を使ってるんですね。 (この紙、枚数だけは無駄にあったのです。何故か。) |
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ただ、表紙の用紙と裏表紙の用紙をくっ付けるのに、2枚を重ね合わせてしまうと妙な段差ができる。かといって、その部分をぴったり合わせてテープ付けてもバラだということが分かってしまう。 2枚の用紙をくっ付けて、別々の用紙だということを分からなくする為に、裏表紙にしおりみたいなのがくっ付いているのです。(早い話が「テープの代わり&切れ目隠し」。) |
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これはまあ、原稿作って、印刷する用紙に合わせて複数並べる。(まとめて出したほうが早い&無駄がないから。)あとは本のサイズにぶった切って貼るだけ。 |
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本文&遊び紙を製本する過程は通常の「平綴じ本」と一緒です。 それを表紙にくっ付ける過程がちょっと違うだけです。 |
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まずは、表紙&裏表紙を作っておきます。 ついでに表2&表3にくっ付ける紙を二つ折りしておきます。(前後2枚×冊数分) 裏表紙の裏側に、表3用の二つ折りした用紙を貼り付けます。4辺に接着剤を付けて、ズレないようにペッタリと。 私は両面テープを使いましたが、まあ、何でも適当に。 |
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その後、二つ折りした表3用紙と本文(遊び紙付)をくっ付けます。 背表紙に近い、折り目の部分に接着剤(両面テープ)を付けて、これまたズレないようにペタッと。 更に本文に表2用の用紙を、表3の時と同じように貼り付ける。 その後、背表紙部分に接着剤を付けて、表紙&裏表紙と本文の背表紙を付けます。 最後に表3と裏表紙の裏をくっ付けたように、表2と表紙の裏をくっ付ける。 で、3辺を裁ち落として完了。 |
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続きまして帯。 この帯、実物を見ると分かるんですが、表面がテカテカと光沢があります。 これは別に特殊な用紙を使ったわけではなく、表側だけに「ラミネーターフィルム」が付いているためです。(人呼んで「なんちゃってPP加工」) |
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PP加工…同人誌で表紙等にフルカラーの印刷をした際、こすれるとインクが剥げる場合があるので、それを防ぐために、表面に薄いフィルムのようなものを貼る加工のこと。通常「PP」と「PPマット」の2種類があり、「PP」は光沢のあるもの、「PPマット」は光沢のないサラサラした感じのもの。 |
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まずは原稿を作ってプリントします。これはA3用紙に上下2枚。余白を作っておくと、後で綺麗に出来上がります。 |
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それを表が見えるように二つ折りします。 |
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さて、ここでラミネーター登場。ラミネーターは「パウチ機」とも呼ばれてますかね。 熱でフィルムを圧着させる機械です。 |
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そしてラミネートするにはラミネーターフィルムも必要。 |
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うちのラミネーターはA4対応なんですが、横幅はA4(約22cm)でも、長さに関しては多少長くても問題ないです。 ……というよりも、電源が入っている間中、中でローラーがグルグル回っているだけなので、差し込めば差し込んだ物が流れ終わるまで、そして全部抜け出て終わってもまだグルグル回っていると。 なので長さがA3でも、特に問題なくできると。(理論上は。機種によっては不向きなのもありそうですが。まあ、大抵は同じ仕組みなので問題ないかと。) |
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ラミネーターフィルムはA3を使いました。 が、このままではラミネーターに入らないので、二つ折りしたものを挟み込める大きさにカット。 そしてそれを挟んでラミネーターに差し込みます。 |
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終わったものは少々熱いので冷まします。 |
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通常、ラミネートというと、裏表にフィルムが圧着されているものですが、今回の場合は裏にフィルムを付ける必要がありません。 今回のは二つ折りしたものにフィルムを圧着させたので、フィルムが付いている部分はどちらも表になってます。(裏は内側に折り込んでしまっているので、何も付いていない状態。)つまり、1回のラミネートで2枚の帯を作ったと。 そこで、その2枚を切り離します。(プリントの際に余白を作っておく必要があるのは、この時のためです。) |
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両面にフィルムが付いている場合は裏表両方のフィルムが互いに引っ張り合うので、平らになっているのですが、片面だけにフィルムを付けた場合、フィルムの力でフィルム側に丸まってしまいます。なので、しばらくは裏面を中側にして丸めておくのがよろしいかと。 要するに「癖付け」です。 |
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ちなみに、当然のことながら用紙が薄ければ薄いだけ引っ張られる力が強いので、丸まりも強くなると。ちょっと厚めの用紙を使う方がいいかもしれません。 |
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あとは本の本体が出来上がったら帯を付ける……と。
まあ、化粧断ちをしたかったら、帯を付ける前にすると。 |
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本体の形はともかく、帯の形は、本屋で
とあるハードカバーの本を見ていて面白いなと思った形です。
(とっても有名な方のご本なので、
「もしかしてあれかも」と思われる方も多いかもしれんが。)
カラーの部分は全て帯に任せて、本の本体はとてもシンプルという。
(ただし、その本は白いカバーの上にカラーの幅広帯が掛けてある感じでしたが。)
面白い形の本を見たら、どうやってそれを
コピー誌に応用するかを考えるのも面白いと思います。
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