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ラミネーターで「なんちゃってPP加工」


こんな本作りましたが」に掲載している
あの海よりも深い藍」の中で
少し解説しているので
どうしようかな〜と思ったんですが、
あれだけだと微妙に分かり難そうな気がした上、
あれは「表紙」というよりも
」としての説明だったので
この部分だけ「表紙」としての解説を。


一応「あの海よりも深い藍」の方も
参考にしていただければ幸い。


尚、ここで使用している表紙原稿は、説明のために製作したダミーです。
(正確に言うと「元々は『本のカバー』として刷ったものの、
掠れが出て没にしたのが何故か出てきたので、
折り返しの部分を切り落として使用」。)


PP加工
 同人誌で表紙等にフルカラーの印刷をした際、こすれるとインクが剥げる場合があるので、それを防ぐために、表面に薄いフィルムのようなものを貼る加工のこと。通常「PP」と「PPマット」の2種類があり、「PP」はテカテカとして光沢のあるもの、「PPマット」は光沢のないサラサラした感じのもの。

なんちゃってPP加工
 コピー誌の表紙を片面だけラミネートして、PP加工したように見せたもの。「なんちゃってPP加工」というのは、別に正式名称じゃありません。通称名みたいなものですのであしからず。


必要なもの
完成済みであとはラミネートするだけの表紙
 当たり前なブツですが。
表紙
ラミネーター
 世の中には「アイロン」でやるツワモノもいるそうですが、ここのページタイトルは『ラミネーターで「なんちゃってPP加工」』ですので。
ラミネーター
ラミネーターフィルム
 サイズに合うものを。ちなみに一般的に販売されているフィルムだともっぱら光沢のあるものが大半ですが、よく探せば「マット」のフィルムもちゃんとあります。(ただし少々高め。)
ラミネートフィルム


 ラミネートフィルムを1枚用意します。 ラミネートフィルム
 この1枚のフィルムに対して、表紙は2枚用意します。
 何故か?
 通常のラミネートは1枚の紙の裏表にフィルムを圧着させますが、ここでやるのは「PP加工もどき」です。表紙の裏側、つまり表2、表3部分にフィルムを付ける必要がありません。
 そこで2枚の表紙を一緒に挟んで、どちらも表側だけにフィルムを付けるのです。
表紙


 2枚の表紙を、表1、表4(表紙、裏表紙)部分を表にして重ねます。(つまり裏の何も印刷されていない白い部分が合わさる。)
 写真では分かりやすいようにズラしていますが、重ねる場合はズレないように注意してください。
表紙を裏同士を合わせて重ねる


 重ねた状態でフィルムに挟みます。
この時、フィルム内にゴミ等が入らないように注意してください。
ゴミは入ってないか〜?
 これが挟み込んだ状態。 よーくチェック
 どちらも表紙になってますか?
 フィルムに接している面にフィルムが付くんですよ?
裏表要確認
 ズレていないかしっかり確認。(でも、段差がある部分は1mmほど圧着されない隙間ができるので、少しだけなら大丈夫ですが。ズレ過ぎると付いて欲しくないところにもフィルムがくっ付きますが。) 「ちょっとだけ」は微妙


 実は「魔」の瞬間。
 ちょっと気を抜くと中の表紙用紙がズレたり、フィルムが斜めに入って中で詰まったりするという。
ドキドキの瞬間
 うまく食い付いて(笑)くれればOK。圧着されて出てくるのを待ちましょう。 頑張れラミネーター!


 気を付けるべき瞬間が実はこの、「フィルムが圧着されて出てくる時」だったりします。
 まず、フィルム自体が熱くなっていることがありますので、火傷をしないようにしてください。
 それからもう一つは、熱でフィルムが柔らかくなっています。この時に湾曲させて放っておくと、用紙自体に変な癖がつくことがあります。それを防ぐために真っ直ぐ平らな状態で取り出して、フィルムを冷ますのが理想的。
要注意


 ラミネートする前と後では、若干色合いが変わることがあります。(光沢のあるフィルムだと少し濃くなる。)
 写真は実物は色が違うのに、並べて撮影してみたらほとんど差が見られなかったので、ちょっとだけ加工してあります。
色の違い


 ラミネートしたては少々熱いことがあるので、冷めるまで平らなところに置いて待つ。(すぐに冷めるので。) 作業は冷めてから


 段差の部分に少しだけ圧着されていない部分があります。これが「ズレても大丈夫」な部分。
 ここのフィルム部分は邪魔なので切り落とします。
切り落とす前
 こんな感じ。 切り落とした後


 上の部分以外の端を切り落とした状態。
 「うにょんっ」と反っているのは、表面に付けたフィルムが圧着している力によるもの。
 通常、裏表にフィルムが付いている場合だと互いのフィルムが引っ張り合って真っ直ぐを保つものの、この場合は反発する力がないもんだから、フィルムの反りたい放題状態。
フィルムの引力
 横から見た図。 こんな感じ


 上の部分も切り落としてみました。
 シンクロでも踊っているかのようです。(笑)
たらりら〜
 結構反り返ってます。 そんなに頑張って反り返らなくても…


 反りを直すために、反っている方とは反対に丸めて癖付け。
 しばらく放っておくと直るもんです。
何でも一緒やね


 とりあえずPP加工は完成。
 あとは頑張って本文用紙とくっ付けて下さい。
完成
 もし大きさに余裕があるなら、トンボを付けた余白ごとラミネートして、その後で余白部分を切り落とす方が綺麗なんですが、A4サイズのラミネーターに、A5用の本の表紙(つまりA4用紙)を通すのに、更に余白付けるのはちょっと無理かもしれん。 完成




ラミネーターのサイズよりも大きい用紙はラミできるのか?
 まずは上でも使った写真。
 うちのラミネーターは「A4サイズ」のラミが可能です。
 そして写真でラミネートしようとしているのはA4サイズの表紙。フィルムもA4サイズ。
 これはある意味、当たり前のことで。
サイズを見よ
 さて。
 こちらは「あの海よりも深い藍」の帯をラミネート中の写真。
 この帯、A3用紙に横長で上下二段で印刷されています。それを半分に折った上、A3サイズのラミネーターフィルムを半分にぶった切って挟んだものです。
 これも問題なくできました。
ラミネート中
 ラミネーター本体の仕組みがどうなっているかというと、基本的には中で発熱しているローラーが、電源をONにしている間中、ずーっとぐるぐる回っているだけです。
 熱で溶ける種類の接着剤が付いたフィルムがそのローラーの間を通ることで、接着剤が溶けて、ローラーでプレスされて圧着されると。
 で、問題は「ラミネーターのサイズよりも大きい用紙はラミできるのか?」なんですが。
 結論から言えば、「ラミネーターの差し込み口、及び出口を通る大きさならできる」かと。

 A4のラミネーターで、A5サイズの本の表紙のラミは可能。ついでにA5サイズの本にカバーを付けようと思ったら、そのラミも可能。
 長辺部分がA4の長辺(297mm)よりも長くても、短辺部分はA4の短辺(210mm)と同じなわけですから。この短辺部分が「差し込み口、及び出口を通る大きさ」なら何の問題もないわけで。

 でも、B5サイズの本の表紙にラミすることはまず無理じゃないかと。B5の本ということは、表紙のサイズはB4ですから。B4サイズの紙をA4用のラミネーターに一体どうやって通すのかと……。(大は小を兼ねても、小は大を兼ねない故……。)
 仮に「中綴じ用の本の表紙だから半分に折って」としても、紙の厚さの分だけフィルムが圧着されない部分ができるので、綺麗にラミするのは困難を極めるような気がします。
 B5本の表紙用にラミネーターを買うなら、初めからA3サイズのものを購入(B4サイズのラミネーターはないと思うので)することをお奨めしたいところですが…………高いんだな。これが。(苦笑)





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