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「June」とは?



 「June」。
 一般的にその意味合いは「男同士の恋愛」のこと。
 しかし、語源の元となった雑誌「June」は、「男×男」に限らず、「女×女」、さらには「獣姦」…と結構なんでもアリらしい。
 ……と、妙に曖昧な言い方をしているのは、実はワタクシ、雑誌「June」自体をお目に掛かったことがないもんで。
 でも、最近の「June」は、やっぱり「男×男」がメインらしいね。時流だとは思うけど。


 「男同士の恋愛」を示す言葉としては、「ボーイズラブ」なんてのもあるのだが、どうしても引っ掛かるのは、「ボーイズ」という単語。
 「Boy」=「男児、少年」(From広辞苑 この場合、「男の給仕、ウェイター」の意味は置いといて。)
 「少年」=「1:年の若い人。わかもの。多く男子をいう。 2:少年法およびその関係法令では満20歳に満たない者。児童福祉法では小学校就学から満18歳までの者をいう。」(From広辞苑)
 キャラクターの年齢が20歳越えたら、「看板に偽りあり」になりかねん。
(っていうか、法制的には「少年」は18歳以下なのね。)


 話は戻って「June」。
 「男×男」以外の視点で考えてみる。軸に据える考え方は、「自分がその傾向のものを書けるかどうか?」。
 まずは「獣姦」。
 …………却下。想像がつかん。ネコとかイヌとか!?
 「女×女」。
 …………レズは案外書けるかもしれんな。


 「June」=「男×男」になったのか?
 それは多分、雑誌の読者に女性が多く、その彼女達が追い求めた「理想の恋愛の形を表現した結果」じゃないかと思う。


 女は男に比べて恋愛小説が好きだという。小説に限らず、ドラマや映画などでも恋愛ものは多い。
 それは、「主人公に自己を投影して、その世界に浸りたい」から。
 別に「現実逃避」ってわけではないと思います。(中にはそういう人もいますが。)
 ただいっとき、「夢」を見たいだけ。(小説で、海外の「ハーレクイーン小説」が売れるのは、そういうことだね。)


 一般の恋愛小説の形は「男×女」。性的描写をすると、女性は常に「受け身」である。(逆転カップリングのマニアックなものは、ここでは除いて……。)それは体の仕組みが「ヒト」という動物の「メス」である以上、しょうがないこと。
 しかし、通常より過激な性的描写をした場合、それは女性の立場を無視した「ポルノ」になりかねない。
 この場合の「ポルノ」は、本来の「性的興味をそそるような描写を主としたもの」だけではなく、「AVのような、女性の意思の有無にかかわらず、男から見た視点だけの性的興味を表現したもの」のこと。
 「ポルノ」になってしまうと、「受け身」であり、体力的に上回る男には、本気を出されちゃ力で勝てるわけはない。こうなると、女性は「嫌悪感」を露にする。実際に自分がそんな目に遭いたくはないから。
 女の「乱暴されたい願望」というものも、存在するにはするんでしょう。(「M」素質の割合にもよるが。)
 ただ、あくまでも「願望」。実際にそれを心の底から望んでる人は、そう滅多にいないはず。(男性の方でここを読んだ方、勘違いしちゃいかんよ。一歩間違えれば、君も立派な犯罪者だ。)


 恋愛小説は好き、性的描写も本当は嫌いじゃないんだけど、「ポルノ」は嫌。
 エッチが嫌いというわけではないんだけど、乱暴にされたくない。
 何故って、それは、「男に征服されているような気がするから」。「傷付きたくないから」。


 つまり、そういうことなんじゃないかなぁと思う。
 ただ、これは「ポルノ」が嫌な理由に当たるんだけど。(まあ、「M」な方は、「征服されるのがいいんじゃないっ!」と思うのでしょうが。)


 「受け身」であるがために、「男に征服される」ような気がするわけです。
 「だったら『女』じゃなくて、『女の立場を代弁する男』だったら?」という発想があってもおかしくないはず。
 こう考えることによって、「June」における「受」(現実なら「ネコ」)の存在が生まれたのではないかと。
 まあ、必ずしもその形が「代弁」とは限らないですが。「テメーもこの立場になってみろっ!」っていうものかもしれないし。


 「征服する側」の性が、「征服される側」になるんですよ。もう、それだけで女にしてみりゃ「ザマミロ!」だし、身の安全は保証されたもんでしょう。


 でも、女は「征服される男」の感情に同調してしまうわけです。そこに「恋愛」のカケラが見えるなら。だって「恋愛小説は好き」なんですから。(「征服する側」に同調しちゃう女は、「レズ」の「攻」(現実なら「タチ」)な素質や、「S」の素質が強い方でしょうな。)
 でも、それは「女」じゃなくて、「男」なわけです。


 すると、今までの恋愛小説になかったものの見方が出来るわけです。
 「男同士」による、モラルとの葛藤なんか、その最たるものじゃないかと。


 更に「女」ではないから、ものごとの「生々しさ」が消える。「空想」だよね。ある種のファンタジー。
 だから「ポルノ」だってOK、あなたの深層心理に潜む「M」素質、受け身の「征服されたい欲求」、「乱暴されたい願望」だって叶えちゃいます。
 「SM」だとか、「強姦」なんかも平気になっちゃうわけです。痛くないし、怖くない。そう、これは創造の産物〜。
 この恋愛には、「何でもアリ」なのです。



 「June」=「男×男」とは、「理想の恋愛の形を表現した結果」で、こういうことじゃないかと、私なりに思ってみた。
 と、いうよりも、私の中ではこうなんだけど。


 「女×女」ではダメなんだよ。自分が「女」だから、生々しくなっちゃう。


 …いや、私は別に読み手としては「男×男」でも「女×女」でも、「ポルノ」でもいいと思うけど。それぞれにそれぞれなりの面白さがあるから。


 「書く」となったら話は別だが。


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